大阪市旭区の歯医者・予防歯科・歯周病治療なら

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歯周病の検査方法について

お口の中にひそむ細菌を生きた状態で観察
~位相差顕微鏡~

ひと口に「歯周病菌」といっても、実はたくさんの種類が存在します。お口の中にひそむ細菌の種類によって歯周病のかかりやすさや進行の度合いなどがかわってくるため、効果的な治療のためには歯周病菌の種類を把握・特定することが大切です。

大阪市旭区の歯医者「倉松歯科医院」では、その方が抱える歯周病菌の種類を把握し、確実な歯周内科治療を実現するために、位相差顕微鏡を用いた検査を行っています。こちらでは、その検査内容についてご説明します。

位相差顕微鏡とは?

位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)は、「位相差観察」を行うための精密機械です。位相差観察とは、光線の位相差(波長などの違い)をコントラストに変換して細胞や細菌などを観察する方法のこと。通常の顕微鏡による観察では染色する際に細胞が死んでしまい、生きた細胞の姿をそのまま観察することができません(染色しなければ細胞が見えないため)。

しかし位相差観察なら、光の回折や干渉を利用し、染色することなく細胞を観察できます。それにより、「生きた細菌」をそのまま観察することが可能です。

位相差顕微鏡による検査

当院では患者様のお口の中にあるプラークを少しだけ採取し、それを位相差顕微鏡によって観察する検査を行っています。細菌を生きた状態で観察できるため、歯周病のなりやすさや現在の状態がわかり、今後の正確な経過予測が立てられます。

また、位相差顕微鏡による観察画像(動画)は、ご本人にご確認いただくことも可能です。お口の中の状態をご確認いただくことが、わかりやすい説明と正しい理解につながります。

位相差顕微鏡で見た、治療の「Before→After」

Case1
Case2

歯周病のDNA検査~リアルタイムPCR法~

リアルタイムPCR法とは、今まで歯周病菌と一括りで言っていたものを具体的に、菌名まで特定し、診断に取り入れていくものです。今までの歯科の業界では解明されなかった菌の特定、その数をPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)をもちいた検査方法で測定を行います。
当院ではお一人おひとりにあった治療をするために、このような最先端の技術をご提供させてただいております。

DNA(遺伝子)検査とは?

そもそもPCR法とは、1985年、ケリー・マリスによって鋳型となるDNAと必要な試薬を混ぜて装置にかけるだけで、特定のDNA領域を短時間に増やす(増幅する)ことができる手法のことです。現在、有名なところではDNA鑑定などに使わている方法です。

それをさらに進化させた方法がリアルタイムPCR法です。その名の通り、リアルタイムでDNAの量を測定する方法で、特殊な試薬と混ぜて蛍光を当てながら反応を追っていく手法です。リアルタイムPCR法によって歯周病菌が確実に減少したかどうかをチェックできるのはもちろん、菌の種類を特定することも可能となりました。

また、様々な歯周病菌の比率を特定することにより、適切な抗生剤の投与治療を行うことが可能になりました。歯周病は歯周病菌による感染症ですので、誤った治療薬の投与を行っては細菌の除去ができないからです。

歯周病検査~唾液検査(サリバテスト)~

唾液検査は、唾液を採取するだけで虫歯や歯周病のかかりやすさがわかる検査です。検査方法は、検査用のガムを5分間噛み、唾液を採取します。その後、唾液量を計測したり試験紙を使って唾液の性質を調べたりします。

唾液検査でわかること 

唾液量

唾液には「汚れを洗い流す」「消化を助ける」「細菌の増殖を防ぐ」などさまざまな働きがあります。そのため、唾液量が少ないと虫歯や歯周病にかかりやすく、全身の疾患にも影響を与えます。

唾液の中和力

歯は「酸」に弱いという弱点があります。通常、お口の中は中性ですが、食事をするたび酸性に傾き、歯の表面を溶かしてしまいます。しかし、唾液には酸を中和する力があり、中和力が高ければ、虫歯にかかりにくくなります。

虫歯菌

虫歯菌は、歯を溶かす「酸」や歯の表面に張り付く「プラーク」を作り出します。当然、虫歯菌数が多いほど、虫歯にかかりやすくなります。

当院では、歯周病菌へアプローチするために「唾液検査」に加え、細菌の種類や動きを観察する「位相差顕微鏡検査」も行っています。科学的な分析に基づくプロケアと自分で行うセルフケアの両立で、生涯を通してお口の健康を守っていきましょう。

レントゲン検査~歯科用CTも完備しています~

歯科用CTとは、立体的な画像診断ができる装置です。従来のレントゲンでは見えなかった歯の根や骨の状態も、リアルな画像で確認できます。患者様に、画像を見ていただきながら、治療方法をわかりやすくご説明します。