大阪市旭区の歯医者・予防歯科・歯周病治療なら
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~12:30 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ▲ | × |
15:00~20:30 | ○ | ○ | 〇 | × | ○ | × | × |
▲:9:00~13:30
NPO法人JAOS(日本アジア口腔保健機構)では院内感染が起こらないように受診される方にに安心して歯科治療を受けていただけること又、歯科医療スタッフには医療機関に安心して勤務してもらうことをコンセプトに歯科感染管理者資格制度をもうけています。
病原菌は口腔粘膜、鼻粘膜などの粘膜や皮膚の傷口から侵入します。歯科治療はインプラント、歯周外科以外にも抜歯、歯石除去・歯周病治療など出血を伴う治療が一般的な医科に比べ非常に多く、受診される方の感染リスク、スタッフの交差感染の危険性が高い医療機関です。
また歯科治療器具・器材は特殊な鋭利な形状のものも多く、それだけ誤って出血させて感染する危険性があります。そのため適切な洗浄、消毒、滅菌法など十分な知識と厳密な作業が必要になります。
しかしながら、治療的にはこの滅菌消毒作業は見えないバックヤードの部分であることや、滅菌消毒に十分な対応を行っていても治療費に反映しない、設備投資に費用がかかるきちんとした滅菌消毒の作業順序を踏むためには、専任的なスタッフの確保が必要などの理由で十分なことがされているとは言い難い状況であることがマスコミ等で報告されることがあります。
倉松歯科医院の診療の基本姿勢で≪予防・健診・滅菌で安心・安全で誠実な歯科医療≫と掲げていますように滅菌に関しては近年、テレビ・新聞等のマスコミで色々と報道される以前から(開業当時から)こだわって診療いたしております。
医療人として滅菌に力を入れている理由は
少し古いデータですが、平成16年度の厚生労働省報告書によるとB型肝炎140万人、C型肝炎230万人が発症者とキャリアで、この両者だけでもキャリアを含むと日本人28人に1人あB型、C型肝炎ということになります。そのため、一日の受診者が25人前後の平均的な歯科医院でも1日必ず1人は肝炎の方が受診されていることになります。他の感染症の方も含めると1日に数人の感染症にかかっている方が1つ歯科医院で治療を受けておられることになります。このような現状のもとに倉松歯科医院では最新治療に力を入れて取りくんでいるのと同じように滅菌・消毒にも力を入れ、個人医院でできる最大限の院内感染対策を徹底しています。
昭和52年に開業した当初の器具の消毒は、ほとんどの歯科医院は煮沸消毒や薬液消毒だけでしたが、私が師事していた山下敦先生(現在、岡山大学名誉教授。全国から先生をしたって治療を受けに来られる方がおられる為。令和元年現在85歳でご自宅で現役で診療されている)がそのような当時にアルコール溶液を用いた高圧蒸気滅菌器(ケミクレーブ)を使用し、滅菌されておられました。それを見ていた私は開業当初から高圧蒸気滅菌器を導入しました。現在も42年間使用中です。現在はもう一台追加導入しています。
しかし、オートクレーブだけでは金属製器具の滅菌しかできませんので、他の材質の治療器具は適材適所の機器や方法で消毒滅菌にあたっています。
ある歯科医院で歯科用タービンを滅菌せずにそのまま使い回していることが発覚し、問題になったことがありました。滅菌を怠ると、たちまち院内感染につながります。どこまで滅菌を行い、院内感染対策を行っているかは、医院によってそのレベルに大きな差があります。
その理由は、取り組めば取り組むほど、機器の設備費用や維持費用のほかに、滅菌作業のためのスタッフの確保、ひとつの診療ごとのディスポーザブルな消耗品などの費用がかかるためで、それらをきちんとしているかしていないかにかかわらず治療費自体は変わらないためです。
①治療するために訪れた歯科医院で感染が起こっては意味がありません。そのため滅菌作業は、まずは流水のもとに洗浄し、器具についた血液や唾液等のタンパク質を溶解する液に浸けます。
その後、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)という機器を使います。これは131度の高温高圧により、治療器具に付いたすべての細菌を完全に死滅させることができます。
ここまでの作業はどの診療所もHP等で掲載されていますが・・・
②ただ、オートクレーブは高温に耐えられる器具にしか使用することができません。金属製の治療器具だけに適応されます。ところが歯科で使用されるのは金属製品だけではありません。たとえば高温のプラスチック器具やゴムなどは熱に弱いためオートクレーブでは溶けたり、変形したり使用できません。それらはガス滅菌で行います。
③その他、綿花、ガーゼなどはガスが綿花、ガーゼの中に残る危険があり又、高温の蒸気だと湿ってしまうためオートクレーブ・ガス滅菌ともに使用できません。そのため乾熱滅菌という方法をとります。
このように適材適所で一般開業医でできる最大限の徹底した滅菌システムによって倉松歯科医院では滅菌を行っています。
滅菌パックの中の器具は治療直前に診療台の上で開封します。
どうぞ安心して治療をお受けください。
ところが治療器具を徹底した滅菌システムで対応しても、診療中に使用している水道水が診療台の中を流れて、ドリルの先から出る水、歯石を取る時の水、治療中にお口の洗浄の水、うがいの水など、大量の細菌とともに流れ出ているということがわかり問題になってきています。
この問題は日本歯科医学学会総会でもシンポジウムがあったくらいです。
ドイツでは歯科診療台内部の配管汚染に対する設置基準がありますが、日本の診療台では、まだその設置基準が無い為、各メーカーは汚染対策をしておりません。
最近、日本でも配管内汚染の設置基準をクリアする工事の出来る企業がでてきました。
歯科診療台の配管を通ってきた水は、配管内に増殖した数多くの細菌で汚染されている実態があります。給水栓から、歯科診療台末端までの水質管理は、本来、診療台設置医療機関の責任です。
歯科医院のうがい水をゴクゴク飲むイメージは無いかと思いますが、当院は飲む事が可能なのです。 通常の歯科医院の水は、例えば、台所の流しの三角コーナーのヌメリ(細菌)を想像していただければ、そこに溜まった水は飲めないのと同じ状況です。
ドイツでは歯科診療台内部の配管汚染に対する設置基準がありますが、日本の診療台では、まだその設置基準が無い為、各メーカーは汚染対策をしておりません。
最近、日本でも配管内汚染の設置基準をクリアする工事の出来る企業がでてきました。歯科診療台の配管を通ってきた水は、配管内に増殖した多くの最近で汚染されている実態があります。給水詮から、歯科診療台末端までの水質管理は、本来、診療台設置以良期間の責任ですが、私は倉松歯科医院以外の他の歯科医院のうがい用の水をゴクゴク飲む事は出来ません。
それは例えば、台所の流しの三角コーナーのヌメリ(細菌)を想像していただければ、そこに溜まった水は飲めないのと同じ状況です。
※CFU:Colony Forming Unit 検体を○○○○等で培養して、いくつの微生物コロニー(群生体)が形成されるかを示す単位。
1つのコロニーが1つの細菌の増殖で形成されたとすれば、100CFUmlとは、1ccあたり100個の細菌が存在するということ。
★診療チェアに流れているお水の水質汚染について、2015年8月27日付けの読売新聞夕刊に掲載されています。
当医院では、治療台内の配管汚染水の使用を極力ひかえたいと考えて殺菌水を流し続ける連続殺菌治療システムを採用しています。
※歯科治療時に使用している水の汚染については日本口腔感染症学会や日本機能水学会でも発表されています。
2008年の日本歯科医学会総会のシンポジウムでも取り上げられました 診療台の配管を通ってきた水道水は様々な細菌に汚染された状態で出てきます。
倉松歯科医院は、これらの細菌を含んだ汚染水を流さないで次亜塩素酸殺菌機能水を流すシステムをいち早く取り入れています。
マスク・ゴム手袋を使用
治療前に次亜塩素酸殺菌水で20秒間、お口の中でブクブクうがいをして頂く
空気清浄器にプラスして診療所内を次亜塩素酸殺菌水を空中噴霧して空気殺菌しています。(2017年からパナソニックが家庭用にジアイーノという商品名で売り出しています。)
水道水が診療台の内部の細い管を通過中に管の内部に増殖した細菌と共に流れてくる。その解決策として水道水のかわりに全て次亜塩素酸殺菌水を使用しながら治療をしています。
高圧温水水蒸気滅菌(オートクレーブ)だけでは金属製器具しか滅菌できないので、その他のプラスチック器具・ゴム器具・綿花などそれらに即した滅菌方法を取っています。
お口の中の洗浄・削る時、歯石取りなどに使用する水は殺菌水が流れています。(通常のシステムは、給水管の表面に細菌が増殖しています。それが流れでています。)
ガス滅菌など内部にガスが残る可能性のあるもの
綿花・ガーゼ
ほとんどの歯科医院が使用後の手袋を除菌用の石鹸で手洗いし、数回使用しています。ひどい場合は破れるまで使用しているということも聞きます。
それは受診者の方の感染予防というよりもドクターが自分自身を感染から身を守るために手袋をしているという事になります。
倉松歯科医院では1人ひとり手袋を使い捨てにすることで次の受診者の方が感染しないように対応しています。
滅菌するには予備が何本も必要です。予防中心の当医院では12本在庫しています。削ること中心の医院では最低この2~3倍は必要です。
この状態まで滅菌している歯科医院は本当に少ないです。
一般的に歯アルコールで拭く程度の事を行っている場合が多い様です。
何故なら、手を洗っても何度も同じタオルで拭けば再び細菌がつき、逆に手洗いタオルは菌の温床になっているからです。ペーパータオルを使用し、使いすてにします。
設備などでこだわっていることはありますか。
【院長】当院は『予防・健診・滅菌で安心安全で誠実な歯科医療』を基本姿勢で診療いたしておりますので治療器具の殺菌、滅菌には特に気を使っています。昭和52年、1977年から43年前の開院当初から高圧蒸気滅菌器を導入していましたし、金属器具以外の熱に弱いプラスチックなど他の素材の器具は乾熱滅菌器やガス滅菌器で滅菌しています。治療に使う器具類はすべて滅菌パックに入れた状態で、使用直前に診療台の目の前で開封するようにしています。また、診療台から流れ出ている水やうがい水は水道水ではなく、次亜塩素酸殺菌水を使用し、診療台の配管を長年水道水が通る間に汚染された状態の水道水にならないようにしています。